まん丸、メジャーへの道 4

まことか、うそか、あること、ないこと、てきとうに。話半分でご覧ください。 

大学時代の友人と、久しぶりに呑んだ。
当時2人でよく行ったカウンターだけの小っちゃな居酒屋で。
「結婚当初はあれほど可愛らしかった妻が、最近狂暴化して困っている。」
「女性は年齢を重ねるごとに強くなるんだよなぁ。」
「子供が生まれると一層たくましくなるんだよ。」
なんていう愚痴を酒の肴にしながら、心和むひと時を過ごしていた。

「あ、大将。刺身三点盛り、お願いね。」
大将は見事な包丁さばきでオーダーを仕上げた。
「はい、お待ち。」
ところが皿の上には赤身とイカしかなく、あるはずのハマチが無かった。
「大将、2点盛りじゃないの、これ。」
「もう酔っちゃいましたか? (笑) 」
ハマチは隠れていた。

と、いきなり友人が「今の俺たち、とかけて、このハマチととく。」
「そのココロは?」と私。

「ツマの下敷きになっている」

「うまいねぇ。」 
端の席に座っていた50歳くらいのサラリーマンらしきオヤジがポツリと言った。
そしてしみじみと
「だけど出世してないから、何も言えないんだよねぇ。」


…居酒屋の夜は更けていった。




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コメント

「大将、刺身三点盛りね」
大将の包丁さばきは見事だった。

「はい、お待ち」

ところが皿の上には赤身とイカしかなく、あるはずのハマチが無かった。

「二点盛りじゃないの、これ」
「(笑)もう酔っちゃいましたか?」

ハマチは隠れていた。

「今の俺たち、このハマチみたいだな」
「うん?」

「ツマの下敷きになっている」
「ふふ。・・だけど出生していないから何もいえない、か」

   コハダを切って熱燗二合 
  それと この娘に中トロ さび抜きで♪

居酒屋の夜は更けていった。


今日のは、いじりたくなる作品でした。(笑)

2014.06.19  たかのつめ  編集

たかのつめさん、おはようございます。

必要最低限の文言で表現しないと話の展開にテンポが生まれません。
こういうのは短ければ短いほど難しいんですよねぇ。
「ハマチは隠れていた」、以下の展開は勉強になりました。

赤ペン先生、添削ありがとうございました。(笑)

2014.06.19  三流亭まん丸  編集

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ちなみに、「三流亭」を名乗られる諸先輩方とは
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