まん丸、メジャーへの道 4

まことか、うそか、あること、ないこと、てきとうに。話半分でご覧ください。 

この記事は、今年の5月3日憲法記念日に合わせて書いたものなのですが、
内容がこのブログの趣旨(お笑い)にまったく合わないため
ずっと下書き保存状態になっておりました。(笑)
時が経ち、「どうすかなぁ、この記事…」って思っていたのですが
参議院選挙を明日に控え、このタイミングでアップしないと
一生日に目を見ることはないなぁと思いまして、
少々加筆し、大幅に削除し、期間限定でアップすることにしました。

ということで、とりあえず
次の大喜利グランプリの結果発表の記事をアップするまで
公開しておきます。



 憲法は国民の物。

国民が個人として尊重され、自由・平和・幸福を追求するために、
時の為政者の権力拡大や横暴をコントロールし制御するためにあるもの。

これは大学法学部に籍を置いたことのある方ならば
「トイレで用を足したら水を流しなさい」と同じくらいイの一番に教わる基本中の基本。

今の首相も「法学部」出身ですから、もちろんこの基本はご存じのはずなんですけど、
どうも、なんか、わかってないらしい…。


ゆえに、もし憲法を改正するならば、
「今のご時世に合わないから変えようよ」という自然発生的に生じた国民の意向を受けて、
国民から正当に選ばれた国会議員が国会で議論を重ね審議し改正案を作り、
国民の皆様こんな案でよろしいでしょうか?と改正案を国民に問い過半数の支持を受ける
という流れ・手続きによるのであります。

でも今の首相、もともと改憲という考えをもっていたとはいえ、
為政者となったその時からふってわいたように憲法改正を声高に叫び始めたこと、
つまり国民の物である憲法を国民からの要請の高まりもないままに、
国民無視で改正しようといきなり言い出したことに違和感を感じまくりなんですよ。

だって、制御する対象の為政者が憲法改正云々を言い出すのは本末転倒。
縛られる者が縛り方を勝手に変えてしまうのはやはりおかしいと思うんですよね。

更に憲法改正要件を記した96条を先行改正しようと画策するのは、
「今まで勝てなかったから、勝てるようにルール変更しちゃおうという」
まさに幼稚園児のお遊びレベルの稚拙な発想ですよ。
大人風に言い換えるなら「姑息」。
改正したかったら正々堂々と改正のハードルをクリアできるように、
徹底的に理解と協力と支持が得られるようにすりゃあいんです。
そもそも96条が改正され過半数で憲法改正できるなら、
政権与党はいつでも改正できることになってしまい、
為政者が都合よく改正できることになっちゃうじゃないですか。
何度も言いますが

 憲法は国民の物。

政治家さんたちや官僚の権力や地位といったものを守る為のものではないんですよ。


ところで、自民党の憲法改正案、読んだことありますか?

 日本国憲法改正草案

私は、憲法は「前文」が一番大事だと思うんですが、
この改正草案を読んでいるとそもそも前文の書き出しからしてちょっと危ない。
現行は「日本国民は…」、改正草案は「日本国は…」。
主体が「国民」ではなく、「国」なんですよ。

改正草案は「日本国は…」ではじまり、第2段落も「我が国は…」と
国はこうあるべきだという、主体である国を前面に打ち出しています。
そしてようやく第3段落で「日本国民は…」となるのですが、
日本国民は「こうあるべきと書かれた国」を維持し守るために
「国家を形成する」「国を成長させる」のが役目であり、
個人としての自由や平和・幸福の追求は二の次ともとれるような書かれ方をされていて、
つまり国民は国のために尽くしなさいってことしかかかれていないように受け取れるんですよ。

もうちょっとだけ詳しく見てみましょうか。

自民党改正草案 前文

【第1段落】
日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴いただく国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。

「日本国は…」、「国民統合の象徴である天皇を戴いただく国家」と続く書き出しは、
どうしても「国」「国家」が優先されているように受け取れ、
とても「国民主権」を第一義的に掲げる国家とは思えないんですよ。
また「長い歴史と固有の文化」という個人によって評価がまちまちなものを
国家の根本法典である憲法に記載するのは、後々の混乱の要因になると思うんですよね。

【第2段落】
我が国は、先の大戦による荒廃や幾多の大災害を乗り越えて発展し、今や国際社会において重要な地位を占めており、平和主義の下、諸外国との友好関係を増進し、世界の平和と繁栄に貢献する。

先の大戦においては日本は被害者でもありますが加害者でもあります。
現在の日本の出発点が先の大戦での敗戦である以上、平和主義を掲げるならば
被害者としての悲しみと、加害者としての反省、そして
「先の大戦のようなことはどんなことがあっても絶対に繰り返さない」
という強い決意が絶対に記述されるべきで、
さらっと「先の大戦による荒廃や…」と流されては困るんですよ。

【第3段落】
日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する。

1、基本的人権は国民一人一人が所有する永久不変の権利であって
 それを尊重するのは日本国民ではなく日本国でしょう。
2.「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り…」この一文で、
 国防軍への徴兵制復活の根拠が明文化されましたよね。
3、「和を尊び、家族や社会全体が互いを助け合って…」ということは、
 離婚したり、煩わしいのが嫌で近所づきあいをしない人などはは
 憲法違反ってことにもなりかねませんよね。
 「法は道徳に介入せず」という原則を無視しています。

【第4段落】
我々は、自由と規律を重んじ、美しい国土と自然環境を守りつつ、教育や科学技術を振興し、活力ある経済活動を通じて国を成長させる。

「我々は…」と書き出しておきながら個人の自由・平和・幸福の追求については
何一つ触れておらず、むしろ国を成長させるためにやらなきゃならないことを
最優先にしなければならないともとれるような内容は
「憲法は国民の物」という基本中の基本をまるで解ってないような記述だと思いますねぇ。

【第5段落】
日本国民は、良き伝統と我々の国家を末永く子孫に継承するため、ここに、この憲法を制定する。

もはや開いた口がふさがらない。これは国民のための憲法ではなく
もう「国家」のための憲法であることを宣言しているようなもの。
憲法制定の目的が「国の伝統や国家体制の維持・継承」になってしまっていて
個人が個人として尊重され自由が保障されるために為政者の権力の横暴を縛るという
本来の目的とはかけ離れたものになってしまっているわけですよ…。
「国民が国を縛る」はずが、「国が国民を縛る」ものに変容してしまっていることが
これほどはっきり明文化されていることに、少々あきれ果てております。

前文だけを見てみましたが、自民党の憲法草案を読んでいると終始一貫
「国が最優先。こういう国にしたいから、国民は言うことききいて協力しなさい」
なんですよ。
そして「こういう国にしたい」というのは国民の総意を反映したものではなく
為政者の主観であり、その為政者が理想とする国家像なわけです。
その主観や理想像が改憲ハードルを下げることで国策として遂行され
「公益」「公の秩序」と称され、その国が決めた「公益」「公の秩序」の下でしか、
人権が保障されないという何ともこわ~い世の中になることが予想されるのであります。
(現行憲法で記載されている「公共の福祉」とは、個人が持つ基本的人権のぶつかり合いを調整し
ある程度関係する人たちが納得できる落としどころという意味で、「公益」「公の秩序」とは
全く意味合いが違う。)

…素人が、上げ足とって、屁理屈こねて、言いたい放題言いやがって
とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、
素人でも、こういう穿った解釈ができてしまう記述や内容は、
改正案としてはたしてふさわしいモノなのでしょうかね?
また素人だからこの程度の上げ足取りで済んでいるかもしれませんが、
この記述内容を自分たちの都合のいいように解釈して利用する頭のいい方たちが、
この世の中にワンサカいるということはお忘れにならない方がいいと思いますよ。


さて一方、現行憲法の前文は「日本国民は…」ではじまることでもわかるように
ほぼ全文、日本国民はどうあるべきか、どう行動するべきか、
国民の意思により政治が行われ国を統治する、つまり「国」ありきではなく
主体が国民、主権が国民にあることをしっかり明記されているわけです。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。(日本国憲法 前文 抜粋)

…てな具合にね。

人は生まれてきた以上、幸福に生きる権利がある。
そして人は全て違う個性を持っている。
幸福とは、自分が自分であることを否定されないということ。
自分であること=個性、個性は尊重されなければならない。
その個性を守るための武器、それが憲法なんです。

主体は国民であり、国民は一人一人個人として尊重されなければならない。
政治は主権者である国民の厳粛な信託によって選ばれた代表者により行われる。
あくまでも「主役は国民、国民のために政治があり、制度があり、国がある」であり
「国」「国家」ありきではない。

これが全くわかっていないセンセイ達に、憲法云々は語ってほしくないですよねぇ。



また、よく「戦勝国から押し付けられた憲法」だから自主憲法制定しようという主張を聞きますが、
では自主憲法だった明治の大日本帝国憲法は果たしてどうだったでしょうか? 

平和は? 人権は?  主権は?

そもそも、そんなに押し付けられた憲法ってダメなモノなんでしょうかね?
また、自主憲法って無条件に素晴らしいモノなんでしょうかね?

私は問題はどういう過程で施行されたか?ではなく、
どういう内容か?ということだと思いますよ。
押し付けられた憲法だろうが、なんだろうが
60年間もの間日本の平和と人権を守ってきたことが紛れもない事実である以上
その根幹は決して間違っていないですよ。
憲法は国の最高法規であり、
個人を尊重し、どの国民も幸福・自由・平和を享受できるような
国の在り方や理想を明文化したもの。
木でいうところの根であり幹だと思います。
その根幹をしっかり踏まえ枝葉が細目をカバーしているというのが法体系なのですから、
そぐわない事態に直面したならば、その細目は法律で対応すればいいんですよ。
そして、どうしても不都合が生じて社会に蔓延し、国民生活に支障をきたすようになり
国民の中からなんとかしてくれ…という声が自然発生的に上がり大多数を占め
細目の法律で対応できなくなったその時初めて、最高法規である憲法の改正についての
動議が提出されるべきなのだと思いますねぇ。


最後に「民主党政策集マニフェストINDEX2009」の憲法についての記載を
記しておきたいと思います。

「憲法とは公権力の行使を制限するために主権者が定める根本規範である」というのが近代立憲主義における憲法の定義です。決して一時の内閣が、その目指すべき社会像やみずからの重視する伝統・価値をうたったり、国民に道徳や義務を課すための規範ではありません。民主党は、「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」という現行憲法の原理は国民の確信によりしっかりと支えられていると考えており、これらを大切にしながら、真に立憲主義を確立し「憲法は国民とともにある」という観点から、現行憲法に足らざる点があれば補い、改めるべき点があれば改めることを国民の皆さんに責任を持って提案していきます。民主党は2005年秋にまとめた「憲法提言」をもとに、今後も国民の皆さんとの自由闊達な憲法論議を各地で行ない、国民の多くの皆さんが改正を求め、かつ、国会内の広範かつ円満な合意形成ができる事項があるかどうか、慎重かつ積極的に検討していきます。

真剣に読んでみると意外と良いこと、書いてあったりするんですよ。
この憲法についての記述のみ、素晴らしいと思いましたよ。

民主党、大っ嫌いなんですけどね…。




最後まで、お読みくださいまして誠にありがとうございました。


それでは。




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コメント

まん丸さん、おはようございますー。

私はいわゆる「改憲派」なんですが、どうも違和感を憶えていまして。前文に。
主体が「日本国」だったからですね。違和感の理由が分かりました。

今、特定アジアが日本の領土を侵している現実に即すと
主体が「国家」になるのも、まあしょうがないのかなあとか。でもなんて言うか
「家族は助け合わなければならない」とか強制されるようなこと?とか、反発してしまう箇所も沢山あります。

「防犯」あって、中に住む人が安心できる……という考え方は正しいと思うんですが
ちょっと違ってない?みたいな感じです。

ざっと見て
まん丸さんのお考えは、自民党の石破議員に近いような気がしました。
なんにしても我々は、大きな変換点の前触れをリアルに見ることができる存在なのかもしれません。


2013.07.23  ゆみか@平謝り  編集

ゆみかさん、こんにちは。
憲法は主権者が公権力に抗するために定めた根本法典です。国民主権を謳っている以上、主権者は国民であり、憲法は国民の物なのです。
この大原則をしっかり理解している人であれば、「日本国は…」なんていう書き出しの前文を書くはずはありません。
自民党憲法草案に携わった方たちは、今一度、憲法とは何ぞや?を一から学んでもらいたいと思いますねぇ。

…憲法Ⅰ・ⅡともにBだった私に言われたくはないか(笑)

2013.07.23  三流亭まん丸  編集

三流亭まん丸さんへ!!

私が一番j怖いと持ったのは前文の天皇が(元首)と言う事です。元首となれば一定の政治関与があります。炎のうは望んでいないともいんす。横暴な天皇を利用しようとするたくらみを感じます。
又次に(公序良俗に反する)ことは一定の制限を設けています。これは使いようによっては戦前の特攻警察が現れる恐れもあり極めて危険ですねー汗)
家族は助け合わなければ・・・)も当然で、むしろ国に頼らず自助で生きて下さい)と言う事でしょう。汗)
「憲法改正」は簡単には行かないとは思います。国民投票で簡単に賛成を得ることとも思いません。‼貴重な記事参考になりあり難く思います。!

2013.07.24  荒野鷹虎  編集

荒野鷹虎さん、こんばんは。

この記事には前文についてだけしか記していませんが、自民党改正草案の各条文は、読み込めば読み込むほど、危なっかしいモノばかりです。
荒野さんも触れていらっしゃいますが、「天皇に元首」という明確な地位を法的に与えるのは非常に危険だと思います。のちになし崩し的に拡大解釈され、その権限や権威が増大したり、その権威を後ろ盾として利用しようとする輩が必ず出現するからです。
とはいえ、今回の参議院選挙の結果、改憲派が多数を占めるようになった今、この憲法改正の動きはもう止められません。
経済政策一点しか訴えなかった自民党の別の側面、憲法改正のことを、有権者が考えたのか、考えなかったかはわかりませんが、有権者の多数が自民党という政党を支持した結果なのですから…。

2013.07.24  三流亭まん丸  編集

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