まことか、うそか、あること、ないこと、てきとうに。話半分でご覧ください。 
2017年01月23日 (月) | 編集 |
「あら、またちょっと太ったんじゃないの?」
「いやいや、太ってないですって。」
「だって、お腹のまわりが苦しそうよ。」
「いや、ろっ骨にヒビ入って、固定バンド巻いてんですよ。」
「あら、やだ。いったいどうしたの。」
「風呂場で滑っちゃって。」
「気をつけなさいよ、もう若くないんだから。」
「はぁ」
「あなたが入院しちゃったら、会社どうするの?」
「はい、気をつけます。」
「会長、・・・あ、お父さん、元気にしてるかしら。」
「はい、おかげさまで。」
「あなたが会社を仕切るようになって逆に心配事が増えたっていってたわよ。」
「そうですか。心配かけないように頑張らないといけませんねぇ。」
「あの人、見かけによらず意外と小心者だからね。(笑)」
「ははは、現場にいかずに会社内では威張ってますけどね。」
「威張らせておいてあげなさい。(笑) 現場はあなたがしっかりやりなさい。」
「はい。仕事のやり方が昔と今ではだいぶ違いますしね。」
「でも基本は一緒よ。どんな仕事だって基本が大事なのよ。」
「はい、肝に銘じておきます。」
「そういえばお子さん達おいくつになったの?」
「男2人。高1と小6です。」
「あら、大きくなったわねぇ。」
「歳をとるわけです。(笑)」
「その年頃だと、結構食べるから大変でしょう。」
「それがそうでもないんですよ。」
「それはダメね。成長期なんだから、しっかり食べさせないと。」
「私のほうが食べるかもしれないです。」
「あなたはこれ以上成長しても困るから節制しなきゃ。」
「はい、注意します。」
「ま、あなたのところは奥さんがしっかりしてるから大丈夫ね。」
「朝寝坊なんですけどね。」
「あなたが家のこと何もやらないから、疲れてるのよ。」
「すいません。」
「奥さんへの気遣い、絶対忘れちゃダメよ。」
「はい。」


祭壇に飾られたやさしい微笑みの遺影は、
いつも診察に行ったときと同じように
いろいろなことを語りかけてくれました。


「さ、もうこれでいいわ。」
「全然よくないですよ。」
「なに言ってんの。いい歳でしょ、もう。」
「心の支えがなくなったようで、とても不安です。」
「これからはあなたがしっかりしないと。」
「それはそうなんですが・・・。」
「仕事をしっかりして、お父さん、お母さんの面倒をしっかり見て、お子さんたちをしっかり一人前にするのよ。」
「はい。」
「ま、あなたなら大丈夫でしょう。 じゃ、私は一足先に行くわね。」
「先生、長い間本当にどうもありがとうございました。」
「いずれあなたも来るんでしょうけど、あんまり急いでこなくていいからね。(笑)」




オギャ~とうまれてから47歳のおっさんになるまで
私がこれまで無事生きてこられたのは
すべて先生のおかげです。

本当にどうもありがとうございました。

おばあちゃん先生、98歳。

どうぞ安らかにお眠りください。






こちらもぜひ。 →  
「いつまでも、先生」









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コメント
この記事へのコメント
良いお話聞かせて頂き 思わずウルッときました。大病院 待ち時間だけは半端なく、機具を使った検査ばかり 先生との意思の繋がりは感じられません。そんな現代の病院事情の中で このような先生に見て頂ける、幸せですネ。昭和の時代 私が住んでいた新宿 戸山ハイツには鈴木先生という優しい先生がおり、三丁目の夕日と同じように、白衣でラビットスクーターで診察に来てくれました。祖母 弟を自宅で最後まで見てくれました。思わず思い出しました。心よりご冥福を祈ります。
2017/01/23(月) 22:19:34 | URL | kitchenplaza #-[ 編集]
Kitchenplaza さん、コメントありがとうございます。

優しい微笑の遺影を見ていたら
私を気遣い、温かく見守り、叱咤激励してくださった
在りし日の先生との数々の想い出がよみがえり
涙が止まらなくなりました。

これからは私たち、
いえ私が頑張らないといけません。
それが先生の恩に報いることだと思います。

先生のご冥福を祈るとともに
一生懸命生きることを誓ってきた通夜でした。

2017/01/24(火) 05:19:55 | URL | 三流亭まん丸 #-[ 編集]
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