まことか、うそか、あること、ないこと、てきとうに。話半分でご覧ください。 
2017年05月18日 (木) | 編集 |
どうも。

三流亭まん丸でございます。

これから食事される方、
食事中の方、
食事後の余韻を楽しんでいらっしゃる方、
お読みいただくのは
後ほどにしていただければ
幸甚に存じます。




【 演目 「かみ」 】


てんてけてけてけてって・・・♪





ぎゅるるるる~

やばい…。
急に腹が!


うう、どこかに便所は…。

ああ!

うううっ!

うわぁ! も、もうダメだ!



こ、公園だ。
便所は・・・

あった!

神様はいたぞ!

ほっ・・・

間に合った。





んっ?!

あれ?

トイレにはそれはそれはきれいな神様がいるはずなのに
どこにも紙が無いじゃないか!

・・・まぁ、落ち着け。 

何かかわりになるものは・・・

なんにもない なんにもない まったくなんにもない ♪
って、鼻歌歌ってる場合じゃないけど、
歌わずにはいられないよ、まったく。

ま、クサいから、とりあえず1回流そう。



さぁてと、どうするか。

ハンカチはあるんだけどなぁ。

でもなぁ、
会社出るとき事務のアッコちゃんから借りたやつだしな。

大体さ、ハンカチ流しちゃったら、つまるだろ。

・・・つまらないかな?

いや、つまるよな。

って、ああ!もう!
つまらないことばかり考えてる場合じゃないだろ。

アホか、まったく。



もしハンカチでふいたら?

そのハンカチ、そこらへんに置きっぱなし?

ありえないなぁ。

じゃ、持ってかえって、そのままアッコちゃんにかえす?
もしバレたら「笑って許して」ってお願いするか?

・・・やっぱ、アホだ。



おもいきって隣のブースに、紙とりにいくか!

・・・いや、それはないな。

この格好で扉あけて外に出た瞬間に誰かと出くわしたら、
相当恥ずかしいだろ。

でも、このまま半ケツ出したままじゃいられないぞ。

そういや、
「男は危険であっても戦わなければならない時がある」
って誰かが言ってたな。
って、そんなクサいこと言っても半ケツ姿じゃサマにならねぇ。
ふふ、トイレゆえにクサい話、って我ながらうまいじゃない。
って、そんなこと考えてる場合じゃない。



隣まで、行くか?!

いや待て、早まるな。

隣のブースに紙があるとは限らんぞ。
あるか、ないかは、神のみぞ知る…、なんてな。



お、人の気配。
誰かが入ってきたみたいぞ。
早まらなくてよかった~。
危うく半ケツ姿、見られちゃうとこだったぜ。

・・・でも、これは助けてもらう絶好のチャンスだぞ。
声かけてみるか?

勇気を持て、おれ!

がんばれ、おれ!

行くぞ、おれ!

よ~し!



「あのう~」

やばっ、緊張で声が裏返った。


う、う、う、うわぇ~ん!! 

バタバタバタ・・・




・・・逃げ出しちゃった。

ちっちゃい子供みたいだったな。
怖がらせちゃったかな。
そりゃそうだよな。
薄汚い便所内で
人の姿が見えないのに、
いきなり「あのう~」なんて
裏返った変な声が聞こえてくりゃ
誰だって怖いわな。

ふう。




そうだ! ケータイで助けを呼ぼう。

って、何て説明すりゃいいんだ?

ありの~ままの~ 姿みせるのよ~♪
って尻丸出しの姿、見せたくないし、
鼻歌歌ってる場合じゃないし。

そもそも助けを呼びようがないじゃないか。
焦ってたからこの公園の名前、見てないし。
それにあとで絶対に笑い話のネタにされるから、
連絡するの尻込みしちゃうわな。



こうなったらもう、
このままもう少し半ケツのままにして、
自然乾燥するか。

いや、乾燥してもふいてないことはかわりないだろ。
カピカピ感は嫌だし、汗でもかいたらもっと嫌だし。

・・・って、ずっとそのままなわけないじゃん。
紙を手に入れ次第、直ちににふくだろ?
尻に火がついてる状態なんだから、なぁ。


キキーッ


お、外で自転車が止まったぞ。
入ってきてくれるかな。

ん、なんか話し声がする。
女と男の声だな。

おっ、入ってきたぞ。
よし、助けを…

「このトイレの中でうちの子が!」

ん?

「あとは、まかせてください。」

へっ?

「隠れていることはわかってます!」

も、もしかして?

「この便所内に不審者がいるという通報を受けました、出てきなさい。」

おまわりさんかよ!



・・・どうする?

このまま黙ってると話がこじれそうだな。
正直に言わないとまずいかなぁ、こりゃ。


「おとなしく出てきなさい!」

「出たくても出られません!」

「いいから早く出てきなさい!」

え~い、神よ!
どうなってもシリませんぞ!

「紙を!」



事情を察したおまわりさんは
ポケットから携帯ティッシュを取出し、
扉の下からそっと差し入れてくれた。


ああ、解放された。



やっぱ、シャバの空気は美味いなぁ。
塀の外ってこんなに眩しかったかな。

そこには後光がさした阿弥陀如来さまのような
穏やかな顔をしたおまわりさん。

この便所に紙は無く、神はいなかったが、
仏様が助けに来て下さったのだ。


「ありがとうございます。助かりました。」

「ははは、とんだ災難でしたね。」

「はぁ。」

「一応、外で簡単に事情を説明してもらえますか?」

「はい。」


ふう、大丈夫そうだ。
大ごとにならなくてよかったなぁ。

いやぁ、それにしても焦った。
スッゲー汗かいちゃったし。
アッコちゃんのハンカチで汗ふくか。
ケツふかなくてよかったなぁ。



ポロッ



ん?

ハンカチとろうとして、なんかポケットから落ちたな。

れれ?

ポケットティッシュ…。


ああああっ!


さっき駅前で貰ったの、忘れてた!




あ、おまわりさんがこっち見てる。

顔つきがさっきと違うぞ。
やばい、やばいぞ!
不動明王だ!


「署までご同行願えますか?」




天国と地獄は、紙一重でございます。





てんてけてけてけてって・・・♪









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